須田幸英税理士事務所 事務所通信 平成28年1月号掲載
 クリード〜チャンプを継ぐ男
 私は特に映画ファンという訳ではないのですが、平成27年は4本の映画を観ました。1本目は「愛を積むひと」、2本目は、以前このコーナーで紹介した「ベトナムの風に吹かれて」、3本目は「007スペクター」、4本目が表題の「クリード〜チャンプを継ぐ男」です。

 この映画は年末から年始にかけて上映されているもので、シルベスター・スタローン主演のボクシング映画「ロッキー」シリーズの続編ともいうべき作品です。アカデミー賞作品賞に輝いた第1作目から39年、スタローン演じるロッキーが、永遠のライバルであり盟友でもあったアポロ・クリードの息子アドニース・ジョンソンのセコンドとして再びリングを目指すというものです。

 「なんだ、それだけの内容か」と思う方も多いと思いますが、私にとって第1作目が、あまりに鮮烈だったため思い入れの強い映画なのです。

 年配の方は知っていると思いますが、第1作目はフィラデルフィアに暮ら す無名のボクサー「ロッキー・バルボア」が、ふとしたことから史上最強の 世界ヘビー級チャンピオン「アポロ・クリード」と対戦することとなり、死 闘を繰り広げるというものです。

 今でこそ「シルベスター・スタローン」は有名になりましたが、当時は映画のオーディションに50回以上落ち、ポルノ映画への出演や用心棒などで日々の生活費を稼いでいたようです。まさにロッキーそのものの生活です。それがこの映画の大ヒットでアメリカン・ドリームを実現させたのです。

 当時、私は税理士試験に挑戦しており、池袋の4畳という変則的な間取り の風呂もない部屋で暮らしていました。いつかこの生活から這い上がってやるというギラギラした感じで生活を送っていました。この映画と自分を重ね合わせ、とても感動しました。また、新宿の映画劇場では、ボクシングシーンの最後に観客席から拍手の嵐が沸き起こったことが今でも忘れられません。

 年を重ねると感動が少なくなるといわれていますが、久しぶりに熱い思いが込み上げた年末でした。

    
                所長 須田幸英
 事務所通信1月号掲載
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